経鼻内視鏡検査の特徴

経鼻内視鏡でより楽に胃カメラを

当院では従来の口からの胃カメラ(経口内視鏡)に加え、鼻から挿入する経鼻内視鏡をお選びいただけます(ただし、健康保険組合との契約内容によってはご希望に添えない場合もあります)。

吐き気が少ない

従来の口からの胃カメラ(経口内視鏡)は、カメラ(スコープ)が舌根部に触れて「オエッ」という吐き気を生じることが、「辛い検査」として敬遠される大きな原因でした。これに対して、カメラを鼻から挿入することでその「オエッ」を軽減したのが経鼻内視鏡です(下図参照)。

経鼻内視鏡検査の特徴1

内視鏡の径が細い

内視鏡の径が従来の経口内視鏡(1cm弱)に比べて細い(当クリニック使用機種では5.9mm)ことも検査をより楽にしたとされています。(ただし、検査に伴う違和感が全く無いわけではありません。)

経鼻内視鏡検査の特徴2

検査中会話ができる

カメラを鼻から挿入するため、検査中、医師との会話が可能です。モニター画面を見ながら説明を受けたり、質問したりすることができます。

経鼻内視鏡検査の特徴3

食事が比較的早くとれる

軽い局所麻酔薬を点鼻するだけですので、検査終了後30~60分で水を飲んだり食事をすることができます。

観察精度の向上

従来、経鼻内視鏡の欠点とされた画質の悪さに関しては、内視鏡の進歩により以前よりも明るく鮮明な高画質となり、従来の経口機種にほぼ変わらない観察精度を得られるようになりました。

注意事項

鼻腔が狭い場合、挿入が難しいことがあります。
また、人によっては鼻腔の違和感や痛みなどを辛く感じられる場合や、検査後に鼻出血が生じる場合があります。そのため、局所麻酔に使うお薬(キシロカイン)にアレルギーのある方、および、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬、抗凝固剤など)を飲んでいる方は、経口検査をお勧めしています。その際は同じ細径の内視鏡で、経口での検査が可能です。

その他注意事項
  • 妊娠中およびその可能性がある方は、胎児への影響が否定できませんので中止とさせていただきます。
  • 検査直前の血圧が180/110mmHg以上の場合は、合併症を誘発する可能性がありますので中止とさせていただきます。
  • 体重が135kg以上の場合は、検査台の体重制限超過のため検査はできません。